黒部五郎岳登山初心者ガイド
登山適期は概ね7月中旬から10月上旬。
百名山中、一、二を争うほど「山頂へ至るのが大変」な山。
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初心者登山のひとこと難易度
初心者登山→△不向き
参考 他の山推奨(=初心者△)
往復だけで26時間超え。
[vs.黒部五郎岳] 登山準備物・持ち物
ザック ⇒ 山中泊量の登山リュック
長距離・長丁場の山。食料や寝袋、着替え、(場合によってはテント)等を背負える登山リュックを選択。
靴 ⇒ 張替可能の本格登山靴
普通の道・歩行時間ではないので救助隊の装備(編上靴)と同じように考える。
その他 ⇒ 登山を毎回楽しむために
雨風対策・日焼け対策・疲労軽減に役立つ視点で考えよう。
黒部五郎岳の登山口・登山道・登山時間
初心者向けの登山道&登山口
飛越新道登山口
飛越トンネル
登山口の場所:岐阜県飛騨市神岡町打保:飛越トンネル登山口駐車場
登り片道:8時間50分
登山道中の目標/地名: 飛越トンネル→(飛越新道)→寺地山→(神岡新道)→北ノ股避難小屋→北ノ股岳→赤木岳→中俣乗越→→黒部五郎の肩→黒部五郎岳山頂
他の登山口&マイナー登山道
折立登山口
有料道路有峰林道
登山口の場所:富山県富山市有峰折立:折立キャンプ場
登り片道:9時間50分
登山道中の目標/地名: 折立キャンプ場→(太郎坂)→五光岩ベンチ→太郎平小屋→太郎山→北ノ股岳→赤木岳→中俣乗越→→黒部五郎の肩→黒部五郎岳山頂
新穂高温泉登山口
新穂高ロープウェイ新穂高温泉駅
登山口の場所:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂:新穂高温泉駅
登り片道:13時間10分
登山道中の目標/地名: 新穂高温泉駅→笠新道登山口→わさび平小屋→(左俣林道・小池新道)→イタドリが原→鏡平山荘→弓折乗越→双六小屋→(中道)→双六岳→丸山→三俣蓮華岳→黒部五郎小舎(黒部乗越)→黒部五郎岳山頂
登山道・登山風景コミュ
黒部五郎岳の初心者登山計画書
そのまま歩けば登山完了の「モデルコース」ではなく、「自分の場合はこうして行く」に必要な事を調べて登山計画をしています。
初心者の事前登山計画メモ
★ 一人登山・非マイカー派も
想定人は124ccバイクの一人登山計画のため、マイカー以外の人も普通に行けます。
登山はその人が自分で考え、自分で決める必要があります。登山に必要な情報を引き寄せてアドバイス。
自分の山登りに必要な事、調べてみよう。
この登山計画で必要な持ち物
黒部五郎岳周辺地域の雰囲気
北アルプスの真ん中あたり
昭和の一個人が選定した日本百名山のうち、薬師岳・黒部五郎岳・水晶岳・鷲羽岳あたりまでが飛騨山脈地域内のひとつの登山エリア。
その南部地域にある槍ヶ岳・穂高岳・常念岳・笠ヶ岳・焼岳あたりの山々は上高地や新穂高温泉をベースにした別の登山エリアと考えることができる。
薬師岳・黒部五郎岳・水晶岳・鷲羽岳の山域の登山道はアクセスが非常に困難な秘境地域。
本来の山岳秘境エリアに該当するので、どちらかと言えば登山マニア向けであり、あえて持ち上げずに表現するとすれば「マイナーな山々」の山域。
黒部五郎岳登山口の調査と決定
避難小屋は宿泊施設に非ず
地図上では飛越新道から黒部五郎岳へ延びる登山ルートで割と行けそうに見える。
・・・が、しかし!
片道9時間はかかる黒部五郎岳の登山口から山頂までにあるのは「避難小屋」のみ。
避難小屋は雷雨や遭難者の休憩「避難小屋」であって、『ここに泊まっちゃお♪』と寝袋持参で横になる場所ではない。
黒部五郎岳の東に黒部五郎小舎【※MAP 】があるので、実質的には最短ルートの登山道(飛越新道)ではそこへ一日で辿り着く必要がある。
ちなみに黒部五郎岳山頂から下り1時間40分。
復路であれば登りになり2時間40分で山頂となり、そこからまた片道9時間登ってきた道で駐車場へ戻ることになる。
普通の登山初心者は登らない。
黒部五郎岳登山時間と日程想定
解説の筆も進まない長い道のり
「人の名前っぽい山だけど本当はそうじゃないらしい」といったような話を綴った方が楽しい黒部五郎岳。
最短ルートでさえ上述の困難な登山環境にあるので、「その困難さの解説がガイド」でも良いくらいな山。
景色は素晴らしいかもしれない。
でも、『何しに行くのさ?』と暴言を発してしまいそうになる。
暴言はさておき、現実的には水晶岳・鷲羽岳の登山道がキーポイントになる。
そう、黒部五郎岳の東にある山小屋がある山域からの登山ルートだ。
でも、水晶岳・鷲羽岳への登山ルートは高瀬湖という縦に細長い秘境の湖を大きく迂回する道から始まる…。
黒部五郎岳登山中・下山のイメトレ
鷲羽岳だけでも二泊ルート
・・・他の山を歩こうよ(+_+)
「登山初心者」への言葉。
★山のグレーディング【※長野県HP 】
槍ヶ岳・穂高岳・上高地等の体力度6(1~2泊)以上、レベルC(★★★)以上のルートに混ざって、黒部五郎岳の名前もちらほら。
行く人も好きだし、普通に山は好き。
でも、百名山を「生き甲斐」にするのはどうだろうね…。
・・・的なことを「山登りのガイドサイト」が発信することに意味がある。
ちょっとこのあたり、マイナー過ぎるのでマニア向け。
登山初心者は他の山を楽しもう。
山頂付近の風景は登った人のお楽しみ ( *´艸`)