薬師岳登山初心者ガイド
登山適期は概ね7月上旬から10月中旬。
名峰が集中する地域の一座。
マイカーで到着できる他の地域と違い、登山口に行くまでが「旅行並み」のエリア。
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初心者登山のひとこと難易度
初心者登山→△山中泊
山泊 テント・山小屋の山中泊(=△)
テントや山小屋泊が必要なため「初心者=他の山の日帰り登山」を基本推奨。
[vs.薬師岳] 登山準備物・持ち物
ザック ⇒ 山中泊量の登山リュック
長距離・長丁場の山。食料や寝袋、着替え、(場合によってはテント)等を背負える登山リュックを選択。
靴 ⇒ 張替可能の本格登山靴
普通の道・歩行時間ではないので救助隊の装備(編上靴)と同じように考える。
その他 ⇒ 登山を毎回楽しむために
雨風対策・日焼け対策・疲労軽減に役立つ視点で考えよう。
薬師岳の登山口・登山道・登山時間
初心者向けの登山道&登山口
折立登山口
有料道路有峰林道
登山口の場所:富山県富山市有峰折立:折立キャンプ場
登り片道:7時間30分
登山道中の目標/地名: 折立キャンプ場→(太郎坂)→五光岩ベンチ→太郎平小屋→薬師峠→愛知大遭難碑→薬師岳山荘→避難小屋跡→薬師岳山頂
他の登山口&マイナー登山道
飛越新道登山口
飛越トンネル
登山口の場所:岐阜県飛騨市神岡町打保:飛越トンネル登山口駐車場
登り片道:10時間00分
登山道中の目標/地名: 飛越トンネル→(飛越新道)→寺地山→(神岡新道)→北ノ股避難小屋→太郎山→太郎小屋→薬師峠→愛知大遭難碑→薬師岳山荘→避難小屋跡→薬師岳山頂
登山道・登山風景コミュ
薬師岳の初心者登山計画書
そのまま歩けば登山完了の「モデルコース」ではなく、「自分の場合はこうして行く」に必要な事を調べて登山計画をしています。
初心者の事前登山計画メモ
★ 一人登山・非マイカー派も
想定人は124ccバイクの一人登山計画のため、マイカー以外の人も普通に行けます。
登山はその人が自分で考え、自分で決める必要があります。登山に必要な情報を引き寄せてアドバイス。
自分の山登りに必要な事、調べてみよう。
この登山計画で必要な持ち物
薬師岳周辺地域の雰囲気
北アルプスの真ん中あたり
昭和の一個人が選定した日本百名山のうち、薬師岳・黒部五郎岳・水晶岳・鷲羽岳あたりまでが飛騨山脈地域内のひとつの登山エリア。
その南部地域にある槍ヶ岳・穂高岳・常念岳・笠ヶ岳・焼岳あたりの山々は上高地や新穂高温泉をベースにした別の登山エリアと考えることができる。
薬師岳・黒部五郎岳・水晶岳・鷲羽岳の山域の登山道はアクセスが非常に困難な秘境地域。
「観光なら上高地」でも、「登山なら秘境」というわけでもない。
本来の山岳秘境エリアに該当するので、どちらかと言えば登山マニア向けであり、あえて持ち上げずに表現するとすれば「マイナーな山々」の山域。
薬師岳登山口の調査と決定
薬師岳だけは射程圏内
険しい山岳地帯の一般登山ルートは山の尾根沿いを伝っていくルートが登山道になっているが、この地域の遠距離の山は、山脈が次の山へつながっているのではなく、縦に峰が並んでいたり、湖を迂回する必要があったりするので、百名山と呼ばれる山に行くのにやたら時間がかかる。
このエリア(薬師岳・黒部五郎岳・水晶岳・鷲羽岳)の山の中で比較的行きやすい山なのが薬師岳。
候補にできる登山口は…
★有峰口(折立)【※MAP 】
★飛越新道(飛越トンネル)【※MAP 】
折立からの登山時間は登り片道:7時間40分。
飛越新道の登山時間は登り片道:10時間00分。
最短ルートレベルでこの登山時間を要するうえ、さらに言えば登山口までの道路「有峰林道【※HP 】 」は午前6時~午後8時までの通行時間限定の有料道路。普通車1900円、二輪・原付300円。
日帰り登山が無理な登山距離の山域で、夜間通行止めになる道路上にある登山口の山。
…=泊まり込みの登山者しかいない状態になる場所なので、初心者でも登れるけれど登山初心者向けではない。
折立には無料のテント泊場がある。(生水飲用不可。焚き火不可。時々クマが出る)
薬師岳登山時間と日程想定
薬師岳登山の山小屋を調べる
薬師岳の登山上にある山小屋は以下の通り。
★薬師岳山荘【※HP 】
★薬師峠キャンプ場【※太郎グループHP 】
★太郎平小屋【※太郎グループHP 】
★北ノ俣避難小屋【※緊急時の避難施設 】
神岡新道上にある北ノ股避難小屋は避難施設なので、ここに無料で泊まり込むつもりで寝袋だけ背負って登るのは当然アウト。登山費用を抑えたいのならテントを背負ってテント場(有料)へ。
薬師岳登山中・下山のイメトレ
一泊二日以上の山中泊
早朝5時に折立のキャンプ場を出たとしても、薬師岳山頂に到着するのがてっぺんを回った午後1時。
無理やり折立へ戻っても有峰林道は閉鎖されている。
折立でキャンプをするにしても一泊二日以上必要。
テント泊か予約をした上での山小屋泊か、薬師岳登山はそのような登山計画が考えられる山。
では、熊よけの鈴も鳴らしながら一人登山開始。
山頂付近の風景は登った人のお楽しみ ( *´艸`)