テントの張り方 インナーテント
このページでは登山にも使えるツーリングテントを例にテントの張り方を解説します。
テント自体の解説は「キャンプと登山のテントの選び方」ページへ、あらかじめ敷いておくグランドシートの解説は前ページの「テントの張り方 グランドシート」をご参照ください。
ではでは本題へ。
このページのお話
ソロテントの張り方の解説
インナーテントの立ち上げ解説
15分で完成するドームテント
グランドシート以後
前ページでグランドシートの解説からの地面に拡げる話まで進めました。
テントは実は二重構造。最初に室内空間になる蚊帳状のインナーテントを立ち上げ、その外側にフライシートを被せて「テント」になります。
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一人で組み立てる登山テントの構築
テントの構造や建て方(張り方)がわかれば、テント泊のハードルが一気に下がります。
この解説ではキャンプ場でのテント設営写真で解説をしていますが、山腹の岩場のテント場の場合は地面へのペグ打ちではなく、岩にロープを結び付けて固定する程度の違いしかありません。
インナーテントを立ち上げるまでの手順を見ていこう。
グランドシートの上に入口の方向を決めたインナーテントを広げます。
骨組みとなる支柱ポールを突っ張らせて立ち上げる形になるのですが、先にインナーテントを地面に固定してしまいましょう。
登山中で地面にペグ固定できない場合は、最悪、ペグ打ちしなくても荷物や人が中に入るのでこの場所にペグ打ちされていなくても飛ばされることはありません。
その辺の石でテント側に斜めにペグをコンコンコン。
手際が良ければここまで5分で終わります。
続いて支柱になる「しなるポール」を組み立てます。
写真のままインナーテントの外側の差込口からポールを交差させる形で差し込んでいこう。
さくさくテントを張っていこう
インナーテントの張り方の続きです。
インナーテントに交差して差し込んだ支柱を「しならせた状態」で「吊るす」ように立ち上げてインナーテントに居住空間を確保することになります。
一人で作業するのにはコツが必要。
一旦、手前の二ヶ所の支柱をペグ打ちした固定金具に差し込んだ後…トコトコと反対側に回り込みましょう。
一人作業のため、両手がふさがって写真が撮れませんが、金具に固定した「一辺の二角」の逆サイドから、支柱ポールを『押し曲げる』ような方法で下の写真のようにインナーテントを立ち上げていこう。
完成後の姿がわかっていれば、それほど難しくないはず。
あちら側は固定金具にポールの先端が差し込まれているので「ポールを押し進めて」手前の金具まで「曲げながら立ち上げて」いこう。
何度か失敗しつつも手前まで支柱が差し込まれたまま曲げることができたら、すかさず足元の金具に詰めていってポールの先端も差し込みましょう。
ポールは反発力でかなりのテンションがかかっているので、上向きに引き抜こうとしない限りは支柱が自然に外れることはありません。
インナーテントは蚊帳のように吊られた状態で自立しているので、テントを支柱に結着して空間を広げましょう。
インナーテントの完成
はい、おつかれさまでした。
これで無事にインナーテントを張ることができました。
この後、雨風を防ぐアウターシートである「フライシート」を被せてテント設営は終わり。次のページで紹介・解説します。
持ち運び可能な一人テント
MY ツーリングテント
登山初心者ナビの利用テントはノースイーグルというメーカーのツーリングドームというテント。
収納サイズは38cm×17cm。スクーターのシートの下に入るシッカリテント。重量が3kgほどあるので山頂泊の登山には不向きではあるけれど、活用場面は登山だけではないのでベターな選択。
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細長いテントは登山専用テント
このサイトの解説テントはドーム型のツーリングテント。一方、重さが1.5kg程度の細長い登山専用のテントも1万円以下で販売されています。
自宅の近くにアルプスがあり、しょっちゅう登るのであれば「買い」ですが、通常は登山口のキャンプ場プラス持ち運びが可能なテントが最初の選択で良いのかもしれません。
ご参考まで。