登山道の森・森林限界までの歩き方
いよいよ登山系の登山道のご紹介。
このページでは出発地点になる登山口の駐車場から実際の登山で必要な注意点を織り交ぜて解説していきます。テンションが上がりそうな登山道の写真を見ながら山登り気分を味わってみましょう。
ではでは本題へ。
このページのお話
いよいよ登山道の風景
登山口駐車場と樹林帯の道の様子
現地に居るつもりで読み流し
駐車場・ビジターセンターで登山準備
さて、登山道の入口がある駐車場までやってきました。
マイカーの人もいればバスやタクシー、バイクや自転車で到着する人もいるでしょう。
縦走登山者は到着した駐車場には戻ってきませんので、マイカーで来るわけにはいきません。駐車場は有料の場所もあれば無料の場所もあり、噴火に備えた避難壕が設けられている山もあります。
駐車場から森林限界まで
登山前に登山口周辺で情報収集
ビジターセンターがあれば散策マップのようなものをチェックして登山道の全体的なルートや地名を確認記憶。場合によってはスマホで写メを撮っておこう。
山頂まで一本道とは限らず、途中の分かれ道で展望スポットに立ち寄ってみた時や水場の有無、距離や時間など目安になったり、先を知っておくことで登山中の現在地の把握や登山ペースをつかむことができます。
登山出発前の確認事項
★ 靴紐を適度に結び直しておきましょう。
★ お水は最低500ml×2本を携帯しましょう。
★ お菓子類が売っていれば携帯食にしよう。
★ 出発時間の遅い人は懐中電灯を忘れずに。
★ レインウェアのズボンはリュックに入れた?
★ 熊除けの鈴は装備しておこう。
★ トレッキングポールを荷物に入れておこう。
いよいよ登山に出発
登山道の入口は「~~登山道」というようなちょっとした道標がある場所。
登山は競争ではないので、日暮れまでの時間帯や悪天候の登山などの無理な登山をしなければゆっくりダラダラ登ってもOK!自分の体力や目的に合わせて自然の空気を楽しみながら歩いていこう。
森林限界までは森の道
森林限界以上は「山」
登山口から登山道へ
写真は八甲田山大岳登山口にある「日本山脈縦走起点」標識。この言葉は昔、新聞社がブーム作りのため勝手に作った言葉で、南の起点は秋吉台の若竹山。
日本百名山は昭和の個人事業主(深田久弥)が著書事業で作った言葉。
森林限界とは
高木が生育できなくなる限界高度のことを指す。森林限界より奥(高山帯)では、ハイマツなどの小低木が多い。高木の先端部がそれ以上伸びることができなくなる高度を高木限界と呼ぶ。
樹林系登山道の土の道&階段
山で人が歩ける空間=登山道
登山道は自然のままにしておくと、雨水で土砂が流出したり草木が道を覆い尽くしてしまい、登山道自体が消失してしまいます。
多くの登山道は木組みの階段や、砕いた岩を木枠で囲うようにして足場にしたような「道」が整備されています。
登山道の写真を見ながら自分の履いている靴が登山に適している靴かどうかを想像してみましょう。
陽が差し込まない森の道はぬかるんでいて落ち葉や水たまりが深い場所もあります。その靴で大丈夫?
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アルプスなど登山口自体がロープウェイやシャトルバスで行くような高山であれば、到着場所自体がすでにハイジが走っていそうな天空の土地ですが、普通の登山の山は樹海や雑木林の斜面を地道に登っていきます。
あまり鮮明な写真をアップしたくないのですが、森で時々見かける「巨大なナメクジみたいなやつ」は実はヤマビル(山蛭)。
のんきにでっかいナメクジと思って写真を撮ったりしていましたが、気付かないうちに取りつかれてしまうと血まみれになってしまうという…。気持ちが悪いので落ち葉の中にいた可愛くない茶色いカエルさんの写真を隣に置いておきます。
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樹林帯の登山道パターン
最初の階段
写真は男体山の登拝門直後。
「最初の階段」は思いの外いきなりバテたりする。
この先3時間、4時間は登り続けるスタートなので、張り切らない方が無難。
延々続く登り坂
写真は八幡平登山道のはじめ付近。コンクリートに滑り止めの石を埋め込んで作られた緩くて長い坂。
一見、楽に見えて地味にキツイのが、平らな部分が無く立ち止まって休むポイントが決めにくい長い坂道。
木の根
写真は男体山志津峠側登山道にて。二荒山神社の御神体(=私有地)である男体山の正規ではない登山ルートが志津峠ルート。
登山ルートの土が流出していくと木の根が露出し、でこぼこに。
細かく刻みすぎる階段
写真は男体山登山道にて。幼児が歩くのにちょうど良さそうな幅と段差の細かい階段。
靴の一足分の長ささえ幅がないほど刻まれた階段は踏み外しやすく、ダッシュしても細かすぎて進まない。
土の傾斜道
写真は岩手山の登山道にて。樹林帯の登山道の多くが木々の間を掘り下げたような黒土の道。豪雨時は濁流の通り道となる。
子供の頃は何でもなかった道が体重が3~4倍くらいの大人になると汗だくになる。
他にも足場を確保するための木道や布や、流出防止や滑り止めのために網が埋め込まれた道などがあります。
雪の無いスキー場のゲレンデやケーブルカーやロープウェイ、登山リフトや有料道路や駐車場や有料登山ゲートを敷設し、展望のない樹林帯をショートカットできる事業を経営している企業もあります。
森歩きゾーンは地味な登山行程ですが、「森の中」を楽しみつつ歩いた方が健康的で記憶に残る疲労になるでしょう。
↑こんな景色はまだまだ先。 ( ^ω^)
傾斜のある森林を歩くコツ
★ 先は長いので急がない。反動や筋力で登らない。
★ 「しばらく遠景はない」と知りつつ草花を楽しもう。
★ 他人に合わせずに速い人にはすぐ道を譲っちゃう。
★ まだ序盤です。水は少しずつ飲みましょう。