森と登山道を歩くための靴
通勤靴やサンダルやおしゃれブーツとは違う未舗装地帯を歩くための履物。
「登山靴」については詳しくは第二章 登山用品の選び方で解説していきますが、ここでは「こんな場所を歩くから注意してね(準備した方がいいですよ)」というさわり話。
ではでは本題へ。
この章のお話
色々な自然地域を見てみよう
歩いているつもりで見てみよう
とりあえず運動靴で考えてみる
景色を見ながら雑談するページ
湿原や絶景を楽しむために
「せっかく温泉地(旅行)に行くのだから近くに何かないかな?」のライトな観光客ハイカーは少し注意して考えるのがベター。
知床も白神山地も奥入瀬渓流や富士山や屋久島も、歩くのは自然地帯であり、ヒラヒラスカートにトランクケースをコロコロひいて歩くような場所ではありません。
未舗装路を歩くための靴を考えてみるつもりで、自然地帯の散策遊歩道の様子をみてみましょう。
海や湖沼の自然散策地 (^_-)-☆
海辺の断崖散策路
左上写真は紀伊半島にある鬼ヶ城(紀伊山地の世界遺産)。海岸も浄土ヶ島や能登金剛や東尋坊、室戸岬など、岩場や断崖の歩くことができる未舗装散策路がたくさんあります。
湖沼の自然探勝路
右上写真は裏磐梯にある五色沼自然探勝路の弁天沼。美瑛の青池や田沢湖など、バスで降りてちょこっと見るだけでは勿体ないし、せっかく来た意味が無い。
気軽に目指そう森系自然散策地 (^_-)-☆
滝・名瀑への散策歩道
左上写真は新潟県妙高市の苗名滝。滝へ至る道は駐車場から20分ほど林の山道を進みます。青森のくろくまの滝や奥日光の霧降の滝、南阿蘇郡の夫婦滝など日本には名瀑がたくさん。
渓流・渓谷の散策歩道
右上写真は千葉県の養老渓谷。青森の奥入瀬渓流や愛媛の滑床渓谷、群馬の吹割渓谷や宮崎の高千穂峡など、有名な場所からマイナーな場所まで多くの「見どころ」スポットがあります。
ちょっと歩きたい広々散策地 (^_-)-☆
湿原地帯の散策歩道
左上写真は釧路湿原の木道散策路。北海道や東北など寒冷地が湿原化しやすいほか、苗場山のように標高の高い山頂が高層湿原になっている山もあります。湿原は基本的には木道歩き。
高原地帯の散策歩道
右上写真は福岡にある平尾台。四国カルストや秋吉台、やまなみハイウェイ沿いの長者原や久住高原、美ヶ原高原などの高地や、奥日光の戦場ヶ原など湿原を伴うトレッキングスポット。
山頂まで行けるかな?山の登山道 ( *´艸`)
山の登山道
写真は九重山の登山道の一コマ。一口に登山道と言っても樹林地帯もあれば鎖が打ち込まれた岩場や火山火口の淵、木道など場所や標高によって状況はさまざま。
いろいろな景色の場所がありますが、歩きやすい靴を一足持っているかで、見られる光景や行くことができる選択肢の制限が無くなっていきます。
自然散策のためのアウトドア靴について
スニーカーやランニングシューズなどのいわゆる「運動靴」でも、山登りをすることはできます。
でも雨や夜露ですぐに靴下まで湿ってしまったり、軽量化に特化したジョギングシューズなどは岩や木の根のゴツゴツがダイレクトに足裏に響くので、山に履いていくと後悔します。
『普通の靴』を少し、見てみましょう。
ランニングシューズ
2~3千円で買える軽量ランニングシューズ。とてもスポーティーなデザインですが、靴底は「色のついたゴム」というレベルで、舗装されたトラックを瞬発力を利用して走るための靴。
アウトドアシューズ
アウトドア=野外散策的なイメージですが、本来はただの「外履きの靴」。特別に「ナントカ専用」というわけでもなく、本当に「ただの外履き」。街歩きなら普段靴でも良いけれど。
トレッキングシューズ
5千円前後で買った「トレッキングシューズ」は一応、自然散策向けスタイルの靴。形と設計だけはそれなりに良心的で看板に偽りはありませんが、安いので水に弱く靴底も柔らかい。
最初は5千円のトレッキングシューズ
昔の人は地下足袋や草履で「峠道」を越えて行ったので、現代の靴で自然地帯を歩けないことはありません。
最初から数万円の登山靴を買う必要はありませんが、歩くのが不快なオシャレ靴で山や自然地帯に行くのは「機会がもったいない」。
最初は5千円台のトレッキング用のシューズでも良いので持っていると良いです。