キャンプと登山の寝袋ガイド
寝袋は英語でスリーピングバッグ(sleepingbag)。ドイツ語でシュラフ(Schlafsack)と呼ばれます。
寝袋テントの中で寝袋に包まれて夜を過ごす睡眠アイテム。携帯できる収納サイズになるお布団です。
ではでは本題へ。
このページのお話
寝袋の種類と形状
夏用寝袋と万能寝袋の違い
コンパクトにする工夫
基本的な寝袋の種類と選び方
寝袋はかさばるお荷物
クルマのオートキャンプを考えている人は収納サイズを「クルマのトランク」を基準に考えようとしていませんか?
そのままキャンプ用品を買っていくと「クルマがないと使う事の出来ない荷物」が揃っていきますので気を付けたいところです。
寝袋の種類
封筒型の寝袋
封筒型の寝袋は小さくまとまる「お布団」タイプで、チャックで足元まで大きく開くことができ、楽に出入りをすることができます。
保温性に優れた四角い布団になり、他の封筒型寝袋とチャックで連結することができたり、寝袋によっては足部分だけチャックを開いて足を出す『エビフライ』のような状態で寝ることができます。
「日本のキャンプ=夏期のレジャー」の使用目的の場合、熱帯夜のキャンプで寝苦しくならない封筒型の寝袋の方が使いやすい。
マミー型の寝袋
マミー型の寝袋は表現をすれば『寝袋版ダウンジャケット』。身体をすっぽりと包み込み、その姿が古代エジプトの包帯で保存処理を施された「ミイラ」のイメージに近い事から「マミー型」と呼ばれています。
メ「目安」として表記された対応温度が低ければ低いほど、極寒・寒冷地対応の寝袋なのですが、必然的にダウンジャケットのように分厚くかさばるものになっていきます。あまりオーバースペックなものは荷物が肥大化してきます。
寝袋を使う時の様子を見てみよう
寝袋はテントの中に敷くだけ。
ふかふか寝袋は持ち運び不可
上の写真の寝袋は海外で購入した3シーズン用の寝袋なので、丸めても直径が25cmほどありました。バイクや車で行くことができる低地や登山口前でのキャンプには特に支障はないのですが、38cm×25cm、1.5kgの寝袋は登山リュックの半分を占領してしまい、肝心のテントがリュックに入りません。
通常の「物」は大は小を兼ねるので歓迎されるのですが、携帯布団である寝袋の場合は、特に山の上のテント泊をする時には「無理」が生じるので、分厚い寝袋には注意しましょう。探し方のコツは「夏用寝袋」。
軽い寝袋+シュラフカバーがいいかも
寝袋は思っているより収納にかなり場所をとります。
軽くなればなるほど保温性も低下し、山頂近くのテント泊や山小屋泊で寒さを感じてしまう事もあるので、普通の低地でのキャンプとは違い、選択はなかなか難しいところ。
登山のテント泊は探検隊の時代から荷物の選択と工夫をして軽量化していくしかありません。寝袋に関しては巨大なモコモコ寝袋を頑張って運ばずに、薄手の寝袋とシュラフカバーを併用した方が良いと思います。
3シーズン用の寝袋は大きさもさることながら重さもヘビー級。…かといって、夏用のペラペラ寝袋は低地の熱帯夜仕様のため、テントに寝袋だけでは山の上のテント泊はちょっと不安です。
通常、テント内にはロールマットやインフレーターマットなどの断熱素材を敷いた上で寝袋を敷くのですが、必要な物は限りなく小さく、軽くしていかない事には登山リュックはどんどん大きく、重くなってしまいます。
ただ、重さは変えられませんが、収納サイズだけは衣類や寝袋などを押しつぶして詰め込むことができるアウトドア用品もあります。
コンプレッションバッグで圧縮携帯
上の写真のようなバッグをコンプレッションスタッフバッグと言います。
写真のものは完全防水タイプなので、雨天に登山リュックが濡れても寝袋は乾いたまま。収納サイズはおよそ半分以下と言ったところでしょうか。
自分からどんどん調べてみてくださいね。
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