2~3万円登山靴の特徴と必要性 登山靴購入記-7
この章は登山用品と登山靴についてのガイドページ。
誘導ではない人の自発的な「山道具」への勉強と、必要に感じ始めた「経験」の話をしていきます。
ではでは本題へ。
このページのお話
登山靴の選び方と考え方
2~3万円前後=ビブラム張替の登山靴
5年以上使い続ける登山靴
登山靴購入記-7 2~3万円登山靴の特徴と必要性
前回のあらすじ(海外ドラマ風)
初めて買った登山靴はリサイクルショップにあった未使用のビブラム+ゴアテックスの新中古の登山靴。
普通の靴同様に足を入れてつま先までの長さが合えば良いと購入してみた主人公。
その靴により、後に後遺症を負いかねない「足の痛み」を伴う旅が始まる。
幅広甲高足だったことを知る
初めて買った格安登山靴は未使用中古の上等品。ところが…旅行レベルの長距離旅へ行ったところ、耐え難い「足の痛み」を感じました。
痛くて痛くて痛くて…靴ひもを緩めようがガバガバにして歩こうが日々痛みは増していく。最終的には旅先で「サンダル」を買い、山旅を切り上げてスクーターで帰還へ。
…わたしにとっては「自然地帯を撮り歩くための旅靴」。
帰宅後、三週間「麻痺」した足
結論から言えばどこかの海外製の未使用登山靴は「スリムな欧米人の足型」の物だったため、全体重を支える足の底が硬くて窮屈な登山靴に押し込まれた状態が続いたうえで、履き続け、歩き続けた結果でした。
真下ではなく側面が角ばるようにマメになった小指の痛みもさることながら、行き場の無い狭い靴に圧迫され続けた足。
足首から下は足の甲から親指までのラインに「神経」が通っていることを知らず、硬い登山靴で足を締め付け続け、帰宅後も実に三週間、つま先は痺れ続けて感覚が戻りませんでした。
縦の長さが合えば良いものではない!
靴自体に深い文化が無い日本では「靴のサイズ」=26cm、26.5cmなど、それしか選択肢がないようなものですが、靴は本来は「そういう選び方ではない」ことを身をもって知りました。
詳しくは別のページで「登山靴の選び方」として解説します。
スキーやスノボやボーリング靴が痛い人へ
貸靴が必要なスポーツでいつも「足が痛い」のを経験していたため、「専門の靴はこういうもの」と思い込んでいたのだけど、『絶対にそんなことはありません』。
スキーやスノーボードやボーリング場で借りる「靴」が痛い人は『幅広・甲高』の足だったんです。特殊な専用用品を使うスポーツで「痛みに耐え抜いてするもの」と感じながらしてきた人はいませんか?
スキーもスノーボードもボーリングも欧米発祥のスポーツのため、侍の時代以前からずっと草履を履いて暮らしてきた日本人の足と形状が全く違うため、欧米系スポーツの貸靴も日本人のための靴を用意していません。
長さが大きい「サイズ」の靴を選んだところでひどい痛みを我慢しながら過ごしてきていたわけです。
でも、登山靴は諦めないでください。
幅広・甲高の足であることに生まれて初めて気付いた「わたし」、日本人向けの足型で登山靴を作るメーカーを中心に調べていきました。
後の自分は「足が痛くならない靴ってあったんだ?」…30年、40年、耐えることしか知らなかった自分の人生が「初めて痛くない靴」に出会ったのが「登山靴」だったという悲しくも壮大なお話。
三万円前後の登山靴はどんな靴?
上述のような行程を経て辿り着き、購入したのが新品価格3万円ちょっとの本格的な登山靴。
幅広・甲高の足については登山用品の専門店へ行けばわかるかもしれませんが、「わたし」の生活圏内200kmに山が無いので、まず登山専門店がありません。
店があってもそんな地域の店員さんは登山経験の少ない「販売人」。縦のサイズの大きなものに厚めのインナーを詰めて「売るため」の知恵&工夫や目的しか無いんです。( ;∀;)
では、三万円クラスの「登山靴」を見ていこう。
登山靴はドイツの登山靴メーカーのLOWA(ローバー)。
ドイツ人の足も幅広甲高気味なのか、幅広モデルを商品展開していて、「WXL」というサイズシリーズを出してくれています。
[楽天] メリーナ GT WXL
[アマゾン] メリーナ GT WXL
[公式代理店] LOWA
「わたし」の場合、「登山のため」ではなく、「自然地域を撮る旅のため」の靴が欲しかったので、街中を歩いても違和感の少ない革靴的なデザインの登山靴を探していました。…近所に山が無いんだもの。「登山靴だぜ!」という3万円の靴を買うと、ずっと「部屋の飾り」になってしまうわけで。
そんなわけで購入したヌバックレザーと呼ばれる材質の靴で、価格が価格なので当然ゴアテックスの張替可能なビブラムソールの登山靴。
他に幅広モデルを出していることで有名なのは「シリオ」。
もし、人気の「ハイキングシューズ」で有名な「キャラバン」の初心者モデルの靴に足を入れてみて不安を感じたら、無理に買わない方がいいです。キャラバンの靴はゼビオなどのスポーツ用品店で見かけることができますが、「足が痛くなるかもしれない=絶対に痛くなる」サイズの合っていない登山靴。
登山用品かんたん検索
[楽天] ▶キャラバン 登山靴
[密林] ▶キャラバン 登山靴
[楽天] ▶シリオ 登山靴
[密林] ▶シリオ 登山靴
[楽天] ▶モンベル 登山靴
[密林] ▶モンベル 登山靴
[楽天] ▶LOWA 登山靴
[密林] ▶LOWA 登山靴
幅広甲高足ではない人は選び放題
紆余曲折あり幅広甲高足であることがわかった「わたし」は、登山靴の選び方も何も…選択肢が限られているので逆に選びやすくなったのですが、スキーやスノーボードの貸靴で痛みを感じたことが無い欧米足の人は登山靴は選び放題。
サイズが合うかで有名なのが「カカトに指一本分の余裕が…」的なソレなのですが、それは「足幅に問題が無い普通(?)の人のスタート地点」であって、「わたし」の場合はWXLなどのワイドサイズのモデルの中で甲の容積に余裕があるシリーズに行き当たって初めて「カカトに指」が始まります。
そのため、足に痛みの無い欧米足の人は「ビブラムソールか自社ソールか、張替可能モデルか履き捨てモデルか」の1万円台~2.5万円の登山靴で満足の結果が得られる登山靴と出会うことができるでしょう。
長くなってしまったので一旦ここで区切ります。
別ページで「登山靴の選び方」や「ヌバックレザーのお手入れ」の解説をしていきます。
登山用品かんたん検索
[楽天] ▶コロニル 防水スプレー
[密林] ▶コロニル 防水スプレー
[楽天] ▶コロニル ワックス
[密林] ▶コロニル ワックス