擦り減った靴底で危険な下山 登山靴購入記-2
この章は登山用品と登山靴についてのガイドページ。
誘導ではない人の自発的な「山道具」への勉強と、必要に感じ始めた「経験」の話をしていきます。
ではでは本題へ。
このページのお話
登山用品を買うまでのあれこれ雑談
雨の下山で転倒した原因は靴底
登山靴について勉強&情報収集
登山靴購入記-2 擦り減った靴底で危険な下山
前回のあらすじ(海外ドラマ風)
登山中に降り出した大粒の雨は雷鳴を呼び、断腸の思いで山頂までの登頂を断念し下山へと向かう主人公。落雷に打たれまいと足早に下山を進めるも、土砂降りとなった雨が登山道を濁流の道へと変える。
突き立てたトレッキングポールを残したまま、緩んだ地面はプールのウォータースライダーのように足を置けばその都度、重心を移すだけで斜面を滑っていく。
草をがっしりとつかんでから足を踏み出そうが、木の枝を握りしめて歩こうが関係がない。
転倒原因は履いていた靴の靴底
「…あんだけコケたら身体もガタガタだよね^^;」
まだ見ぬ山頂を目前に、8合目で思いがけない雷雨に見舞われて返り討ちとなった奥日光の男体山登山。油の切れた機械のような関節の動きを数日感じながら、天気の良い休日にあの日の抜け殻を洗濯する。
「靴」については普段からけっこうアバウト。あんまりダサイのは敬遠するのだけれど、特別、カッコイイ靴を高いお金を出して買う発想は持ち合わせていない。せいぜい、「ズボンの色に合うか」くらいしか考えていない。
男体山の登山に履いていった靴はそんな靴なのだけれども、このトレッキングシューズを買ったのはちょうど一年前。
男体山でドロドロになった靴を、単独で洗濯機の中へ放り込む。数十分後、脱水までかけられた靴の形を少し整えて日陰干しをしようとベランダへ持って行った時、男体山で自分だけ滑って転んでいた原因に気付く。
靴底のカカト部分が擦り減っていてデコボコが無い。
たった一年で靴底はツルツルに
「ん!??確かコレ、一年前に買ったんだよね?…コレが滑りまくった原因か!?」
ドロドロにでもならない限り、特別、洗ったりすることも無かった常用靴はわずか一年前に買ったトレッキングシューズ 。足が疲れない靴として、自分にしては気持ちが良い靴だったため、街歩きにも履き、気に入ればずっとその靴で歩き続け、あまりひっくり返して靴底を見る事は無かった。
ここで初めて靴底のブロックパターンが消えるほど摩耗していたことに気付いたわけで。
途中まで一緒に下山したほぼ同世代に見えた単独登山者の人は、一度も滑ったり転んだりしていなかったにもかかわらず、自分は20~30回転び続けた。運動神経というレベルではなく、靴の底がもともと限界状態。
街歩きにも使う常用靴となっていたため、たった1年未満で靴底はツルツルの部分ができてしまったらしい。
ある程度経験を積んだ数年後の自分は思う…『よくコレで雨の登山道、下山できたね』と無知な自分に驚愕。
通常の「トレッキングシューズ(防水・軽量)」というのは、実はそんな感じのびっくりレベルの靴。
登山靴購入記 登山靴の勉強
「靴…、靴底がすり減って捨てちゃうケース、そう言えば多かったな。」
もともと一足の靴をずっと履き続けるタイプの自分。
サイズが合わずに履かなかった失敗購入靴が捨てられずに靴箱に入りっぱなしで、お気に入りの「当たりの靴」は、後ろ髪引かれる思いで「靴底が減った為」に捨てられることが多かった。今回はそれがたった1年。(未満)
とにもかくにも、すり減った靴底のトレッキングシューズがあんなにも滑り、山装備の登山者の靴が全く滑っていなかった状況を身をもって体験し、「靴」について調べてみることにした。
初心者向けの登山靴メーカー調査
まずは「登山靴」を出しているアウトドアメーカーを知っていく事から始めてみた。最初は楽天やアマゾンで「登山靴 」や「トレッキングシューズ 」と検索をして出てくるメーカーから優先的に覚えていく。
少し調べてみると、有名なメーカー名がすぐに出てくる。
キャラバン
例えば「キャラバン」。特徴は「日本の会社」であり、「もともと登山靴を作る会社」で、日本人の足の形で登山靴を作るので日本人に合っている。そして、初心者向けの価格帯の靴もベストセラー状態。登山用品メーカーも何も知らない自分にとっては「分かりやすい」メーカー。
[楽天] ▶キャラバン 登山靴
[密林] ▶キャラバン 登山靴
シリオ
日本人向けの登山靴といって出てくるのは「シリオ」。こちらはさらに足幅の広い人(日本人は特に足幅が広いらしい)のための本格的登山靴を扱っているということで有名なブランド。
ただし、安いモデルが充実しているキャラバンほど初心者モデルは多くないので、価格が3~4万円台の「本格的登山靴」感を感じざるを得ない。
モンベル
初心者の登竜門的位置付けなのが日本のアウトドア総合メーカーの「モンベル」。初心者に手の届きやすい価格設定をしてくれる真面目なメーカーで設計や品質も普通に本物。
「靴底を張替えできる登山靴」があるらしい
なるほどな~。
ノースフェイスとかコールマンって、ただのアウトドアグッズメーカーなだけで、登山靴なんかはただの模倣品なんだ?…など、「有名なブランド商法」と「専門用品生産メーカー」との違いまでも触れていく。
布を袋にするだけで「バッグ」ができるオシャレメーカーと、グリップや伸縮・透湿性までのノウハウが詰まった靴(さらに岩場や山道用である登山靴)では、本物とニセモノと言えるほど、違うわけだ。
餅は餅屋、靴は靴屋ってことで、ノーブランドの「トレッキングシューズ」なんてもってのほか。そりゃ、一年でゴミ箱行きになる。
そんなことを考えながら登山靴を調べてみると、「ある靴底素材」と「張り替え可能な靴底」の登山靴の知識に触れることができた。
そう、すり減った靴底を張替して新しい靴底に復活することができる登山靴があるのです。(次のページ以降の解説参照)
擦り減っても靴底を張り替えることができる靴?
登山靴ってそんなのがあるんだ?
登山用品かんたん検索
[楽天] ▶キャラバン 登山靴
[密林] ▶キャラバン 登山靴
[楽天] ▶シリオ 登山靴
[密林] ▶シリオ 登山靴
[楽天] ▶モンベル 登山靴
[密林] ▶モンベル 登山靴