大峰山登山初心者ガイド
登山適期は概ね4月中旬から11月下旬。
日帰り登山が可能な山。
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初心者登山のひとこと難易度
初心者登山→○行ける
日帰 日帰り登山が可能な山
「初心者でも登れる=楽勝」ではないことに注意。
[vs.大峰山] 登山準備物・持ち物
ザック ⇒ 登山用のリュック
街歩きのリュックではなく、身体と一体化する登山リュックがベター。
靴 ⇒ 1万円台の廉価登山靴
1万円台の登山靴以上を推奨。靴底張替はできない分買いやすい「vs登山靴」。
その他 ⇒ 登山を毎回楽しむために
雨風対策・日焼け対策・疲労軽減に役立つ視点で考えよう。
大峰山の登山口・登山道・登山時間
初心者向けの登山道&登山口
清浄大橋登山口
⇒山上ヶ岳へ
登山口の場所:奈良県吉野郡天川村洞川:清浄大橋
登り片道:2時間50分
登山道中の目標/地名: 清浄大橋・女人結界門→一ノ世茶屋→本松茶屋→洞辻茶屋→ダラスケ茶屋→鐘掛の横駈→大峯山寺宿坊・大峯山寺→大峰山山頂(山上ヶ岳)
行者還トンネル西口登山道
⇒八経ヶ岳へ
登山口の場所:奈良県吉野郡天川村北角:弥山登山口
登り片道:2時間50分
登山道中の目標/地名: 行者還トンネル西口→大駈道出合→弁天ノ森→聖宝ノ宿跡→弥山小屋(国見八方睨)→大峰山山頂(八経ヶ岳)
登山道・登山風景コミュ
大峰山の初心者登山計画書
そのまま歩けば登山完了の「モデルコース」ではなく、「自分の場合はこうして行く」に必要な事を調べて登山計画をしています。
初心者の事前登山計画メモ
★ 一人登山・非マイカー派も
想定人は124ccバイクの一人登山計画のため、マイカー以外の人も普通に行けます。
登山はその人が自分で考え、自分で決める必要があります。登山に必要な情報を引き寄せてアドバイス。
自分の山登りに必要な事、調べてみよう。
この登山計画で必要な持ち物
大峰山周辺地域の雰囲気
女人禁制の修行山
女人禁制エリアが存在する大峰山。大峰山は大峰山脈の総称であり、最高峰は国道309号の南側にある標高1915mの八経ヶ岳。
宗教・歴史的に女人禁制なのは国道の北側にある標高1719mの山上ヶ岳。
山上ヶ岳にある大峯山寺は 世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」のお寺 。
近所ではあるものの、全然別の山と言える。
山上ヶ岳が大峯山寺のある女人禁制の山域ではあるものの、女性信者(修行場)のために稲村ヶ岳が女人大峯と呼ばれており、入山(登山)が可能。
稲村ヶ岳(女人大峯)は山上ヶ岳の南西、蓮華辻の手前にある標高1726mのピーク。
特に信仰のない登山者にとっては、どこを目指せばいいのかちょっぴりいろいろ難しい山域。
大峰山登山口の調査と決定
もう一度おさらい&脳内整理
大峰山は大峯山とも書かれる。
・・・さて、どーしたものか。
(今調べるまで世界遺産のお寺【※wiki 】と知らなかった)
一旦、山上ヶ岳と八経ヶ岳の主要登山口からの登山時間を調べてみる。
山上ヶ岳への登山時間は登り片道:2時間50分。
八経ヶ岳への登山時間は登り片道:2時間50分。
・・・なんと言うか 非常に悩ましい 。(+_+)
何の信者でもないのだけど、すでに何かの修行のような選択肢だ。
百名山の登山的な煩悩と、世界遺産の大峯山寺への観光登山的な煩悩がインチキ修行者(=わたし)を悩ます。
大峰山登山時間と日程想定
よし、世界遺産のお寺の山へ
それほどご縁があるわけでもない昭和の個人事業主が勝手に考えた百名山の最高峰より、信仰もないのに惹かれてしまう世界遺産の女人禁制のお寺さん。
別に最高峰(八経ヶ岳)にこだわる理由が無い事に今更気付くわけで、自分が行きたい側(山上ヶ岳)に行くべき(←男性です)だ。
国道309号のみたらい渓谷入口から洞川温泉へ進み、その先の清浄大橋でバイクを停める。
清浄大橋から山上ヶ岳へ通じるルートは2ルートあり、本松茶屋や洞辻茶屋を経由して大峯山寺へ至るルートが登り片道:2時間50分の最短ルート。
下山時には女人結界門のある蓮華辻を経由して清浄大橋へ戻ればいい。
大峰山登山中・下山のイメトレ
女人結界門を越えて行く
大峰山の山上ヶ岳は山頂に至る要所に女人結界門が存在する。
清浄大橋、五番関、蓮華辻、阿弥陀ヶ森が結界門の場所であり、それより先(大峯山寺山上宿坊も男性のみ)は女性は足を踏み入れることはできない。(「結界」はもちろん、物理的には突破が可能)
大峰山は古代に興った宗教的な修行の山。
無駄な競争や様々な邪魔が入る世間から「修行場」を作った。
「女人結界門」は女性を敵としているわけではなく味方でもない。
男性的な「己を徹底的に追い込むためのエリア」は理解しにくいかもしれない。
現代においても肉体を酷使するアウトドアを時間とお金を使って行うのは圧倒的に男性が多い。
泣きわめこうが誰も助けない世界で男性たちはさらに自分を追い込むために里を離れ、山に籠り、肉体と精神を鍛えぬく。
女性が入り込むことができない修行の山が大峰山(だったの)だろう。